普通のOLからピアノの先生になるまで

一応音大卒。ピアノは正直下手ですが、ピアノの先生になりました。

成人男性の体験レッスン希望者

先日、50代男性からの体験レッスン希望がありました。

 

経験者の方でメッセージに年齢のことやピアノを始めた時期など、詳しくプロフィールを書いてくださり、とても熱意が伝わってくる内容でした。

 

しかし成人男性ということで、家族に相談してみたところ「やめておいたほうがいいんじゃない?」とのことでした。

 

私としては別にいいと思っていたのですが、やはりトラブル防止のために自宅で教えることは断りました。

 

お相手の方も、成人男性はあまりピアノ教室に入会が難しいということをご存知の上で、詳しくプロフィールを書いて安心させようとしてくださったと思うのですが・・・。

 

オンラインもしく練習室を借りてのレッスンも提案しましたが、連絡来ず・・・。

 

 

男性生徒については、ネットの意見を読んでいても、おかしな(軽く性的な)ことを言われたことがあるなどの意見が目立ちました。

 

あと成人男性の入会を断っている教室も数多く見ました。

 

ピアノ講師と生徒ですからレッスン中は距離も近いですし、1回約30分とまとまった時間一緒にいるので何かおかしな感情を抱かれるのもありえないことではないのかもしれませんね。

 

その方は7月に人前で弾く機会があるとの事で、レッスンしてあげたい気持ちは山々だったのですが、やはり見知らぬ男性ですので、難しいものがありますね。

 

今回は、せっかく体験レッスン希望が来ても、断らなくちゃいけないのはなんとなく辛いな~と思った話でした。

音大を出ていなくてもピアノ講師になれる?→なれます

今回は「音大を出ていないピアノ講師」について記事にしていきます。

 

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まず結論として「音大を出ていなくてもピアノ講師になれますか」と言う質問には「問題なくなれる」ということです。

実際のところ、ピアノを教えることに資格が必要ないため音大を出ていなくてもピアノ講師になることができます。

カワイやヤマハは「グレード」という民間資格のようなものがあって、該当教室の講師になるためには必須ですが個人で教えていく分には全く必要ありません。

 

ピアノ講師としてみてもらえない場合もある

音大を出ていなくてもピアノの先生になることは可能ですが、それ相当の知識は必要となります。

個人的にはカワイのピアノグレード6級程度は取得することをおすすめします。

(カワイでは講師のスタートラインです)

 

人によって価値観が違いますのでお客さん(生徒さん)が「音大出てる先生がいい」と思えば、先生候補から外されてしまいます。
そのためピアノ講師として働いていく上で不利ではあると思います。

 

ピアノを教える、ということはピアノが弾けるだけではなく楽典であったりソルフェージュであったり音楽の知識も重要です。それ相当の知識がなければ、ピアノ講師への道はやめておいた方が無難だと思います。

 

人柄もとても重要

ピアノの先生は何も学校の先生ではありませんので、嫌になれば生徒が離れていってしまうだけですよね。

ピアノの先生と生徒や保護者の関係性も、レッスンしていく上でとても大切です。

 

ちゃんとした保護者様であればまず「ピアノの先生」として敬ってくれます。

が、そこを勘違いして上から目線にならないように注意するべきです。

 

下手に出過ぎる必要はありませんし「生徒・保護者<ピアノ講師」という認識で構いません。

しかし礼儀は絶対に忘れないこと、生徒にとっては「上の立場である、大人である」というだけで恐怖の対象になってしまうこともあります。

 

そこのところを理解した上で優しさを向けてあげると、生徒・保護者とのコミュニケーションが円滑に進みます。

 

私の場合はピアノやピアノレッスンが生徒にとって癒しとなってもらいたいので、もちろん上手になるようなレッスンをしながら歌を歌ったり、生徒の好きな曲を取り入れて楽しんでもらうようにしています。

 

子供の扱いが上手い人はピアノ講師に向いている

学校の先生をしていた人、保育士や幼稚園の先生をしていた人など教育関係の方も重宝されますね。

ピアノ講師は小さなお子さんと向き合うことが多くなりますので、子供が大好き!と思える人はピアノ講師にも向いています。

 

私自身、子供は好きですが、特別に大好き!というわけではありません。

しかし生徒さんに対しては我が子のような気持ちで接しています。

それが生徒に伝わるのか生徒さんの方からも「大好き!」と言ってもらえます。

 

このように生徒さんを我が子のように接することができるような人にはピアノ講師は向いていると思います。

 

まとめ

音大を出ていなくてもピアノ講師になれるが、音大卒講師と張り合わなければならないので同等の知識量は必要。

しかし、人柄や教育経験など音大卒の人にはない強みがある人はそこを活かせる。

ピアノレッスンでは生徒や保護者とのコミュニケーションが本質となってくる。

 

この記事がお役に立てれば幸いです。

音楽教室の講師ってどうなの?

こんにちは。

今回は大手音楽教室の講師のメリット・デメリット、経営か教室に所属するかどちらが良いか、比較していきたいと思います。

 

結論的には「音楽教室の講師はオススメしない」です。

その理由を説明していきます。

 

まずは大手教室で働くメリット・デメリットをまとめていきます。 

 

大手教室で働くメリット

・研修制度が充実しているため、教授法が学べる

・教室が集客してくれるので生徒を集める必要がない

・大手音楽教室で指導しているという箔が付く

 

大手教室で働くデメリット

ヤマハならヤマハ、カワイならカワイのグレードシステムがありグレード取得を目指さなければならない。
・グレードを受けて級が上がっていかないと昇給しない。

・いくら生徒を受け持っても報酬は低い。

 

たまたまカワイの講師募集サイトを見つけたので引用します。

契約・報酬・制度について|講師選考試験|カワイ音楽教室 講師募集

 

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正直趣味レベルの報酬ではないですか?

右側の説明はグレードが6級の講師でも頑張ってグレードを取得すれば報酬が上がるということです。

 

が、そもそもグレード4級を取れるくらいの実力の持ち主なら個人でピアノ教室開いた方が良いと思います。

 

グレード取得する労力にはあまり見合っていないと思います。

グレード取得するのにもお金と時間がかかりますし、個人で教室をひらいて自分で集客や経営を学んだ方が今後の人生にも活かしていけるのではないでしょうか。

 

個人で経営しよう

初めは週3くらいで別の仕事をしても良いと思います。なるべくピアノと関係のない方が良いです。教育者は色々な世界を見て様々な経験をしているほど良いと思います。

ピアノだけ、音楽だけでは世間とのずれが生じてきますし、そういったことが生徒や保護者との確執を生むように思います。

 

音楽教室に勤務するくらいなら前前回記事にしたオンピーノもオススメです。

www.onpino.jp

 

計算してみると上述した6級講師と報酬はほとんど変わりませんし(むしろ良いくらい)、レッスン内容をオンピーノ側に干渉されることもありません。

生徒さんとの契約が決まればあとは講師と生徒さん個人間のやりとりとなります。

資格がなくてもOK、音大を出ていなくてもOKなので始めやすいです。

無責任になってしまうのでおすすめ出来ませんが合わなければ半年ほどで辞められます。

 

私は集客にホームページ作ったり看板作ったりチラシ作ったりお金をかけましたが、最低限ブログを始めたり、低コストなものを取り入れてみると良いと思います。

 

個人で経営はもちろん難しいし、集客も大変です。

ですがその分、自分自身が成長していけるのではないでしょうか。

 

初めはピアノ初心者の子ども限定で休みの日だけ先生をするというのもありだと思います。

今はネットもありますのでネットで集客したり、教えることに自信がない方は修行のつもりでオンピーノに登録して空いてる時間に生徒さんのお家に行って教えるのも、ものすごく勉強になると思います。

 

私は実際に4人にレッスンし3つのお家に伺っています。(兄妹で教えているので3つのお家です)

 

最初はお互い不安でしたがみんなとても良い子で、毎週楽しくレッスンしています。

ピアノの教室用チラシ作った手順

前回、ピアノ教室集客のためにチラシを作成したと書きました。

 

流れとしては

 

①パワーポイントで原稿を自作。

②印刷屋さんに印刷をお願いする。

③出来上がった商品を受け取る。

となります。

 

①原稿作成はワードよりもパワポがおすすめです。

ワードよりも使いやすく感覚的にデザインできるからです。

 

②の印刷屋さんについてですが、私はこちらの楽天市場から依頼しました。

 

こちらのページから原稿用パワーポイントのデータをダウンロードし、

トンボと呼ばれる枠からはみ出さないように文章や画像を配置し

作成していきます。

 

画像については無料の素材やさんからデータをダウンロードして

可愛くデコレーションし親しみやすいデザインを心がけました。

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実際の原稿です。

印刷屋さん指定の枠があるテンプレートをダウンロードし、画像や文字を配置していきます。
 

③入稿から約1週間で実際に商品が家に届きます。

 

個人ピアノ教室の集客にやったこととその成果

私が集客のために今年1月から行ったことを順を追って説明します。

といっても現段階で成果は1人入会のみです;

今は集客のためにホームページ、Instagramなどを育成している途中です。

 

◻️ジモティーの登録

1月の後半に地元の掲示板「ジモティー」というアプリで教室の宣伝投稿をしました。

 

こちらは現在、閲覧数300お気に入り登録者4人で1度、問い合わせがあり体験レッスンに来られましたが入会とはなりませんでした。

 

このアプリは地元の方がピンポイントで見てくれるし閲覧数も数百は見込めるので、オススメです。

作ったらあとは放置で大丈夫ですし。

 

◻️看板設置

ピアノ/ Piano

 

私の教室は大通りに面しているので、看板集客も見込めるかな?と思いましたが特に反響はないです。

(看板集客は何年もかかるものなのかも知れませんし、

周辺の方への認知が向上する程度に留まるかもしれません。

「へぇ、ここピアノ教室なんだなー」という)

 

web集客をメインにするならお金の無駄かも知れません。

壊れたら次は買わないと思います。

 

◻️ホームページの制作

Bryant Park, late Apr 2009 - 21

 

ホームページはwordpressというところで作成しました。

外観は有料テーマを購入し、見やすくしました。

自分で作ったので約2万円以下で作ることが出来ました。

 

ホームページを作ったはいいものの、アクセスはほとんどなし。

 

当たり前ですよね、中身が充実していないしSEO対策(ホームページを上位表示するための対策)をしていないからです。

 

今はInstagramgoogleビジネスの情報欄からのアクセスに留まっていると思います。

 

早く上位表示されるように育てている最中です。

 

 

◻️googleビジネスの登録

google

 

かの有名なgoogleマップ、見ているとお店の情報がチラホラありますよね。

 

そう、あれに自分の教室を掲載するんです。

 

私の場合、一軒家での開講ですが

自宅ではありませんので登録に関して抵抗はありませんでした。

 

閲覧数はかなりあるのですがホームページへの流入は1%程度です。

けど作っておいて損はありません。

塵も積もれば山となる、ある程度コンスタントにアクセス数はあるのでこれからに期待です。

 

◻️チラシの配布

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4月の初めにb5サイズ両面カラーのチラシを作りました。

上の画像が実際のものです。

裏面にはピアノを習うメリットを見やすくまとめて記載しました。

約300枚ほど配り、1件の入会がありました。

 

こちらの生徒さんはチラシの内容が良かったというより、ピアノを習いたかったけど近くになくてものすごく近所だったからちょうど良いと思って来た、という感じでした。

 

けどチラシを作ってよかったと思いました。

 

ポスティングは比較的新しく綺麗な一軒家、かつ子供がいそう(自転車などで判断)な家を狙いました。

 

◻️現在はホームページのInstagramの育成中

現在は集客のためのホームページを育てている途中です。

このブログはその一環でもありますし、Instagramもホームページのために運用している感じです。

 

最終的にはホームページが上位表示され、入会が増えることが目標です。

 

現在、生徒さんは5人なので20人を目標にあと15人は集めます。

音大卒、ピアノの先生になる

初めまして。

私は音大を卒業してから普通に働いて(といっても非正規です)いましたが、今年の3月末に仕事を辞めピアノの先生となりました

 

まだ専業では食べていけなので、別の仕事をするかもしれませんが、今のところ生徒は5人、普段は家にいながら集客活動に精を出している状況です。

 

同じようにピアノの先生になりたい方に、私の現況を伝えられたらと思いブログを作ってみました。

 

ピアノの先生になった経緯を説明します。

 

ピアノの先生になった経緯

 

音大(2年制)のピアノ科を卒業する。

(在学中はテスト曲以外はベートーベンの悲愴、ドビュッシーのベルガマスク組曲、モシュコフスキーのエチュード、卒業演奏でブラームスのラプソディ2番を弾いたくらいです。正直下手です笑)

 

一応、在学中にカワイのピアノグレードを取りましたが、講師の働き方ってどうなの?と思い就職決まらないまま卒業。

 

講師として働くってどうなの?とかどの口が言ってんだレベル。見事ニートになる

 

半年くらい働かずダラダラして(当時何してたか覚えてない)その後、働き出す。

 

そして色々仕事を経験して、以前働いた会社があれやこれやあって辞めたくなり1年ほど悩みましたが退職を決意。引き止められたがなんとか辞める。

 

これが3月末のお話ですが、ピアノの先生の仕事自体は昨年の12月から動き出しておりました。

 

昨年12月に、うだつの上がらない日々、毎日同じことの繰り返しの毎日に終止符を打ちたくて「なにか仕事以外でできることはないか」と考え小さい頃の夢だった「ピアノの先生」になる決意をしました。

 

音楽の知識だけは無駄にありますが、ピアノが下手ですし、こんな自分が教えられるのかと悩むこともありました。

 

しかし、悩んでいても仕方ない!1歩踏み出しました。

 

私がまずやったことは「オンピーノ」という出張レッスンの講師登録をしたこと。

http://www.onpino.jp/

 

昔、こちらで講師をしている人に話を聞いて存在だけは心の隅にあったオンピーノ。

 

「未経験OK」とか音大を出てなくてもOKみたいな感じだったと思います。

 

申し込んでみるとすんなり受かって、生徒紹介となりました。

 

講師登録から2ヶ月ほどで4人の生徒さんの入会が決まり3月からレッスンに当たっています

(年度末という時期も良かったと思います。ピアノ教室業界の繁忙期です。)

 

ちなみに交通費が出ないので、私の場合は自転車や車で行ける範囲のみ対応しています。

 

年間40回レッスンと少ないので月3回のときもあります。

月々のお給料はレッスン料全体の4割ほどと格安なので、出張レッスンだけで生活するのはちょっと厳しいです。

 

生徒も可愛く、保護者の方もいい人ばかりなのでラッキーでした。

 

ちなみに1度受け持つと6ヶ月は辞められないようです。

 

ここまでがオンピーノという出張レッスンのお話。

 

ここからは私個人のピアノ教室のお話をします。

 

私の家は自宅とは別の家にピアノを置いており、誰も住んでいませんでしたのでちょうどいいなと思いピアノ教室を開きました。

 

チラシを配ったところ1件だけ反響があり、生徒さんが入会してくれました。

 

今のところ、その子と合わせて5人の生徒をレッスンしています。

 

幼稚園年中~小2までの男女です。

 

まだまだ駆け出しで、どうすればいいか迷いながらのレッスンですがなんとか生徒と仲良くやれています。

 

ピアノの先生として

 

生徒に愛情を持って接すること(親戚の姉ちゃんくらいの感覚ですw)、褒めること、会話をすること(軽い世間話です)、先生生徒お互いが音楽を楽しむことを大事にしてます。

 

たった2ヶ月の付き合いですが生徒さんから「大好き」と言ってもらえました😊

 

そしてゆっくりですが、確実に生徒さんも成長しています。

 

ピアノの先生、普通に働いていた時よりも給料が低いのに何だか有意義な時間を過ごせています。